有限会社 東和水産
阪本 龍也 様
LED投光器を活用したヒラメの養殖
大分県佐伯市 有限会社 東和水産 様
Introduction
はじめに
東和水産様のヒラメの養殖施設
大分県の佐伯市にございます、東和水産様にヒラメの養殖用として
LED投光器をご採用いただきましたのでご紹介します。
大分県は九州の北東部に位置し自治体としても漁業の発展にとても力を入れております。
佐伯市は豊後水道の海に面しており、大分県の水産業の6割以上を占めています。
ヒラメやブリの養殖は特に盛んで、県内の生産量の8割が佐伯市となっており、なかでもヒラメの養殖では全国トップのシェアを誇る漁業がたいへん盛んな町です。
東和水産様ではヒラメの養殖を以前から行っていましたが、このたびは緑色のLEDの光で、ヒラメの成長を促進する新たな取り組みを開始しました。
当社のLED投光器LEDSHIGHMASTの緑色のLEDを搭載したLLF0110Aを養殖場に設置いただきました。
Interview
ご担当者の声
有限会社 東和水産
阪本 龍也 様
ヒラメの養殖施設の外観
東和水産様のヒラメ養殖場にて、現場責任者の阪本様にヒラメの養殖やLED投光器LEDSHIGHMASTについてお話しを伺いました。
―このたびは弊社のLED投光器をヒラメの養殖にご採用いただき、またお忙しい中での取材へのご対応、まことにありがとうございます。
阪本様
本日は遠路はるばる大分県の佐伯市までお越しいただきありがとうございます。
さっそくですが、阪本様はこちらでのお勤めはどのくらいになりますか?
阪本様
約15年になりますが、ずっと水産業に関わる仕事をしています。
現在はこちらの養殖に関わる現場の責任者をさせていただいております。
それはもうこの業界のプロフェッショナルですね。
今回、LED投光器をご採用いただいたきっかけはどういった経緯からでしょうか?
ヒラメの世話をする阪本様
阪本様
大学の研究で緑の光がヒラメやカレイの成長を促進するという成果が得られ、大分県もその成果から、この技術を積極的に導入する動きがございまして、県のサポートもいただきました。
その成果が養殖の商業ベースの現場に導入されたわけですね。
導入されたのはいつからですか?またどのように光を当てていらっしゃいますか?
阪本様
2021年5月から導入しています。
水槽は全部で5つあり、1つの水槽に15台の投光器を使用していますので、合計75台のLED投光器が水面から180cmの場所に取り付けられています。
緑のLEDはどのくらいの時間、当てているのでしょうか?また魚の成長にどのような効果が現れるものなのですか?
阪本様
LED投光器は基本、昼間だけ点灯しています。
効果ですが、稚魚から出荷の目安となる1kgまで成長するのに今までは1年から1年2カ月を要していたのが、同等の大きさに成長するまで、おおよそ9~10カ月まで短縮され、短期間で出荷できるようになりました。
同じ餌で稚魚から光を当てたヒラメと、当てていないヒラメの飼育を同じ期間で比べると、平均で1.6倍も違うという結果が得られています。
明確な効果ですね。
投光器の光で魚の行動にも変化があるということなのでしょうか?
阪本様
はい、明らかに活発に動きまわるようになりました。
普通水の底にじっとしていることが多いヒラメですが別の魚に見える程、活発に回遊するようになりました。
LEDの光が御社の事業に貢献できてとてもうれしく思います。
養殖でのご苦労はございますか?
阪本様
投光器の導入には初期投資がもちろん必要ですが、LEDは電気代も安いことと、短期間で出荷できるようになったことで人件費や燃料代の削減もできています。
年間300万円ほどのコストダウンが実現しました。
苦労としては、そういった中でもいかに魚を病気などで殺さないように育てるかでしょうか。
またここは目の前が海ですが、100m先の海の水を使用しているため、赤潮にもいつも気を遣っています。
おかげさまで今のところ今年の成長は順調です。
写真左 赤潮の状況を確認
写真右 養殖の施設は木造でとても大きい
本日は貴重なお話しをお聞かせいただきありがとうございました。これからもお身体にお気をつけて大きくて美味しいヒラメを育ててください。
阪本様
ありがとうございました。系列のグループ企業ではヒラメの味噌漬けのネット通販や、新鮮な地元のお魚がリーズナブルにいただけるお店も展開しています。
<系列グループ「株式会社トーワ様」ネットショップへのリンク>
https://torafugu-towa.co.jp/shop/
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Lighting Equipment
使用灯具
LEDSHIGHMAST LLF0110A(緑色LED 75台)