リニューアル

北米・ニューヨーク州 ナイアガラの滝

600m先の滝面照射で54luxを実現

スタンレー電気株式会社(以下、当社)の、超狭角配光LED投光器がアメリカ(ニューヨーク州)とカナダ(オンタリオ州)の国境に位置する世界的な観光名所「ナイアガラの滝」のライトアップイルミネーションに採用されました。

ナイアガラ・パーク協会(Niagara Parks Commission)では、1997年から運用 しているキセノン・ショートアーク球を使用した照明設備の老朽化に伴い、2014年に 照明設備全面リニューアルの公募がありました。当社ではカナダの照明エージェント Salexと他3社(※1)含めたプロジェクトチームを組み、公募に参加し、2016年3月に採用 が決まり、2016年11月に設置が完了しました。

今回の照射対象であるナイアガラの滝は、照明設備から最長600m近くの距離が ありましたが、当社の超狭角配光LED投光器は、自動車用ヘッドランプで培った高度 な光学設計による光学レンズで、照度・均一性の要求仕様などをクリアする事が できました。

旧照明設備

新照明設備

また、冬の厳しい環境下での使用に耐え得る信頼性、安全規格の要求に対し、当社の自動車用エクステリア製品で培った実績が高く評価されました。光学設計で固有エネルギー消費効率を上げたLED投光器は、照明設備の大幅な省電力化を実現しました。4kWキセノンアーク球を使用した旧照明設備の消費電力に対し、LED投光器では約60%の削減効果(※2)がありました。ナイアガラ・パーク協会の試算では、運用時間から20年以上の使用が可能と算出しています。色彩表現でもキセノン球では4色のカラーフィルターを組合せた表現でしたが、LED投光器では4色の掛け合わせと調光で1677万色以上が表現でき、新たな演出効果を可能にしました。

※1.Salex(照明エージェント)、Scene Works(システム設備)、ECCO Electric(設備工事)、MULVEY & BANANI(デザインエンジニアリング)、当社によるプロジェクトチーム
※2.照明に関わる付帯設備の電力量も含む

施工前/施工後による変化

ランプ 消費電力 数量 全消費電力 色温度
施工前 アーク灯 4,000W 21台 84,000W 6500K
+ カラーフィルター
施工後 超挟角配光
LED 投光器
20W 1,400台 28,000W 6500K
RED,BLUE,GREEN

施工後 消費電力削減量(削減前比較)

56,000W

景観照明ラインアップへ

景観照明ラインナップへ